写真・図版
大統領警護庁の金声勲(キムソンフン)次長(前列右)=東亜日報提供

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、警察は尹氏への拘束令状の執行を妨害したとして、大統領警護庁長の職務を代行する金声勲(キムソンフン)次長の身柄の拘束に乗り出す方針だ。聯合ニュースは12日、警察が金氏の拘束令状を検察に申請したと報じた。一方、尹氏の弁護団は捜査当局の動きを批判し、14日に予定される弾劾(だんがい)審判の初弁論に尹氏が出席しないと明らかにするなど、駆け引きが続いている。

  • 総選挙で大敗、尹大統領が「戒厳」を口に 酒量も増え…元閣僚が証言

 尹氏への令状執行にあたっては、警護庁が壁になっている。捜査当局は拘束令状を得るなどして金氏ら警護庁幹部の身柄を確保し、警護態勢を崩していく構えだ。

 金氏は警察からの出頭要請に3度にわたって応じず、11日に出頭を拒否した際には、警護庁が「大統領の警護業務で一時も席を空けられない」とのコメントを出した。

庁長代行の金氏は「強硬派」

 警護庁長だった朴鍾俊(パク…

共有